[ボディソニックシステム Shakall]

 Shakall!

「ボディソニック」ってご存知ですか?

「体感音響」とも呼ばれるもので、低音域の音を振動に変えることで、より迫力のあるサウンド環境を構築できることができるシステムです。

 

バブル時代、カーオーディオのオプションやホームシアター用等にボディソニックシステムが販売されていましたが、結構高価なものでした。(そういえば、ダライアス等のアーケードゲームにも採用されていました。)

 

そんなボディソニックが気になり、何気にヤフオクを見ていたら、カーオーディオ用のボディソニックが、振動トランスデユーサとアンプのセットで5000円以下で出品しているのを見つけたので、入札、落札しました。

 

落札したのはこれ、その名も「Shakall(シャカール)!!」・・・・って聞いたことがありません。ネットで検索しても、コルベットに取り付けた実例以外は見つかりません。取説は無く、箱には定格と型式以外の記載は無いので、会社名もどこの国の商品なのかも判りません。

 

まあ、それはさておき、早速ホームシアターにボディソニックシステムを構築します。

 100V→12V

カーオーディオ用のシステムですが、今回は家のソファーに取り付けるため、別途12V電源を準備しました。

 

使用した電源は、たまたま家にあったコーセルの「P150」です。

アンプ定格に対して容量がチョット足りませんが、フルパワーで使うことは無いので大丈夫でしょう。たぶん。

 

ケーブル関係も付属されていないので、電源用のケーブルや、スピーカーケーブル、Y端子にギボシ、ACコードが、別途必要になります。

 丸裸

取説が無いので、接続方法を確認するため一度バラして、中の回路を確認します。

 

まずはコントローラ。<MSC-102>

 

ハイローコンバータと、トランス(ローカットフィルターだと思う)があります。

 

実はこのローカットフィルタが結構重要で、このコントローラを使用しないで、ヘッドユニットから直接アンプ(MSA-3200)に接続すると、ハウリングのような「ボッボッボッボッ」といった振動が発生し、また振動の締りが無く、音楽と振動が合っていない、何ともいえない気持ちの悪い、乗り物酔いのような感じになります。なので、必ずこのコントローラを使用してください。

 パターン修正が強引だった

白ケーブルのRCAが入力、黒ケーブルのRCAが出力になります。

 

Lに入力した信号は、Aのボリュームを通った後、Rに出力されます。

Rに入力した信号は、Bのボリュームを通った後、Lに出力されます。

 

Lに入力した信号がRに出力?

大丈夫です。アンプ側でもLとRが反転しているため、結果オーライです。(スゴイ設計だ・・・)

 

接続図(PDF)を作りました。付属ハーネスの接続や、全体の接続についてはこちらを参照してください。

 結構スカスカ

つぎにアンプ。

 

ローパスフィルター内蔵です。周波数は判りませんが、箱に記載の定格が正しければ、20Hz〜80Hzのようです。

 

気になったのは、Lの入力信号が、スピーカー端子のBへ、Rの入力信号が、スピーカー端子のAにつながっています。逆じゃないのかな?でも、コントローラも逆なのでこれで良いようです。

 

中の半田付けが結構いい加減なので、半田を付け直したり、空中配線されているリード線とリード線の間を離してやると、ノイズが減りました;

 

 まあ、見えなくても何とかなるけど

入力インピーダンスのボリュームです。

 

つまみを取らないと、MIN-MAXの印が見えません。

つまみを取らないと、その下にある取り付け穴にネジ止めできません。

 

<アンプ MSA-3200>

箱に書いてある定格は以下の通りです。

 

Audio Power Output per chnner both channels driven at 14.4VDC

(DC14.4V入力時の、1chあたりの出力(で訳は合ってるかな?))

  4Ω RMS:50W

  4Ω Bridgge RMS:100W(BridggeはBridge(ブリッジ接続)の間違いだと思う)

 

Signal to Noise Radio(S/N比(RadioはRatioの間違いだと思う))

 >90db

 

Frequency Response(周波数特性)

 20-80Hz:+0,-1db

 

Input Sensitivity(入力感度)

 100mV−3V adjustable(調整可能)

 

Input Impedance(入力インピーダンス)

 high level input:100Ω

 low level input:20kΩ

 

Damping Factor(ダンピングファクター)

 >180into 4Ω

 

Channel Separation(チャンネルセパレーション)

 >50dB

 

Power Supply Consumption(電源消費)

 13A

 輸入品だと切りっぱなしは珍しくない

振動トランスデューサは、インピーダンスが2Ωと低いため、必ず2個直列で使用してください。

ケーブルは切りっぱなしなので、ギボシ加工が必要になります。

 

<振動トランスデューサー MSB-350>

箱に書いてある定格は以下の通りです。

 

Out diameter(外径)

 φ148mm×40mm(H)

 

Impedance(インピーダンス)

 2Ω

 

(許容入力)

 Power[RMS]:80W

 Power[MAX]:100W

 

Resonance Freq(共振周波数)

 45Hz

 

Usable Freq.Range(周波数特性)

 20-80Hz

 

Weight(each)(1個あたりの重量)

 1.2Kg

 

 結構重い・・・

振動トランスデューサは板に取り付けました。

 

当初は、ソファーに直接取り付けるつもりでしたが、ソファー買い換えても流用できるように、ボディソニッククッションのような汎用性のものイメージしてこんな形になりました。

 ズンズン!

ソファーの背もたれとクッションの間で使用します。

意外と座面にも振動が伝わってくるので、もたれなくても体感できます。

 電源線は太く短く

コントローラ、アンプ、電源は、昔作ったスピーカーボックスの殻にビス止めしました。

 この箱、踏み台に使用しています

別角度から。 この箱ひっくり返して、邪魔にならない部屋の片隅に設置します。

 電気を使用しないコイルタイプのラインドライバーもあります

AVアンプとの接続も終わり、いざズンズン!とソファーに腰掛けたのですが、振動が弱い・・・なぜ?

 

調べてみると、カーオーディオのライン出力が1V以上なのに対して、AVアンプのライン出力が0.3V程度と、出力レベルが足りてないのが原因。

AVアンプの出力が低いのではなく、カーオーディオの出力が高いのである。車の中はエンジンプラグなどのノイズが多いので、これに負けないように高めに出力されるとの事。なるほど。

 

で、どうすればいいのか更に調べてみると、ラインドライバーなるもので出力を上げてやれば良いみたい。なので、ヤフオクにてラインドライバーを3800円で購入。ラインドライバーって用はプリアンプみたいなものかな?正直こういう物がある事を今まで知らなかった。でもこれで、無事ズンズンできるようになりました。

 

感想?

実はまだ本稼動していません・・・

 

購入したのは2013年2月ですが、当初、コントローラを使用しない方向で設置した為、どう調整しても振動がおかしく、ただ気持ち悪いだけだっため、暫く放置していました。まさか、コントローラを使用しないと正しく動作しないシステムだとは思いませんでした。

 

今は、ビートとBNR32のリフレッシュに忙しいので、落ち着いたら(寒くてクルマ弄りがいやになったら)、ボディソニックを楽しむ予定です。

 

<追伸>

うーん、やっぱ気持ち悪いというか酔う・・・。現在は使用していません。

振動トランスデューサーはsimvibeで使用する予定。

2013/9/10

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