イレクター(またはスペーシア)で作る、折りたたみができる154コックピットの原型となった初代モデル。
ペダル位置が近すぎる、剛性が足りない、ペダルを踏むとコックピットが前方へ傾く、折りたたむ時にジョイントを外すのに苦労するなど、問題いろいろの失敗作;
パイプカット無しで組み立てできるように目指したのは、703コックピットを見習ったもの。このコンセプトは素晴らしい。
このコンセプトは組立てる側はもちろん、細かい計算が必要ない、試作がやり直せるなど、設計する側にもメリットが。
この時は、接着液無しでも組み立てできないか模索したが、さすがにこれには無理があった・・・。
このシリーズの中では(Ver.1.0を除けば)最もローコスト。
折りたたむ時のフレームステイのジョイントの取り外しを、縦に引っ張るのではなく、横に引き抜くことで楽に外せるようにした事と、メインフレームを直接フレームステイで支える構造に変えた事で剛性アップした事が、大きな改良点。
しかし、それ以外の問題点(ペダル位置が調節できない、ペダルを踏むとコックピットが前方へ傾く)は残ったまま・・・。
(余談ですが、ハンドル台部分の構造は、for GTFP/for G25ともに、このバージョン以降どれも同じです。違うのはペダル台の構造のみ。なので、どのバージョンも、ハンドル台部分の剛性はほぼ同じです。(一部モデルは除く。))
154コックピット for GTFP (Ver.2.1)の組み立て方
Ver.2.0の問題点のひとつ、ペダル位置が調節できないのを改善したモデル。
調節できるといっても、その調整幅は狭く、コックピットが前方へ傾くといった問題は残ったまま・・・。
コストや、折りたたみのし易さなど、トータルのバランスを考えると、このモデルがこのシリーズの中で一番ベストなのかも。
154コックピット for GTFP (Ver.3.0)の組み立て方
ペダルを踏むとコックピットが前方へ傾く問題を改善したモデル。ペダルの調節幅もVer.2.1に比べて少し広がった。
しかし、組み立てには一部のジョイントを加工する必要があるとか、折りたたむ時、(旧バージョンに比べて)ひと手間多いとか、別の課題が。
折りたたむ時、手順を間違えるとコックピットが腰砕けになるので注意が必要です。
図面まで仕上げたのに、実際試作したら、折りたたみ時の自立が不安定という問題があり、公開を見送ったモデル。
一応満足のいく仕上がりになりましたので、154CockPit for GTFPの設計はこれで終わりにしたいと思います。
現状、気になる問題点としては、コスト(シリーズ最高額)、ペダルの取り付けスペース(横幅312mmと狭い)、折りたたんだ時にペダル台の支えが(シートレールの横棒の位置によって)ない場合がある、です。
コスト以外の問題点については付け焼刃で対処していますが、何か良いアイデアが見つかれば対処したいと思います。見つかれば・・・。
154CockPit for GTFP Ver.2.0をベースに、ペダルを吊り下げで取り付けできるようにしたモデル。
ペダル位置が近すぎる、ペダル位置が調節できない、ペダルを踏むとコックピットが前方へ傾くなど、問題が多い失敗作。
154コックピット for G25 (Ver.3.0)の組み立て方
Ver.2.0の問題点をすべて改善したモデル。
満足のいく仕上がりだったので、for G25モデルの設計は、これで終わりにするつもりだったが・・・。
前モデルに特に不満はなったが、設計を見直したところ、コストダウンや剛性アップできる点が見つかったので、チョットだけ改良してみた。
メインフレームのメタルジョイント(HJ-1)は、下でも上でも剛性に差が無かったので、上に変更。その方が床へのダメージが少ないかと。
シートレール上のジョイント(J-13B)を、ためしにメタルジョイント(HJ-6)に変えてみたところ、思いのほか剛性アップ。(これは意外でした。旧バージョンの154CockPitにも応用できますよ。)
ペダルステイ(ボトム)の取り付け方法変更でコストダウンできたものの、上記メタルジョイントの採用や、ストッパー(J-131)を増やした事で、結果前モデルより少しコストは上がってしまったが、より満足のいく仕上がりになったと思います。
折りたたみ式はその構造故、余分なパーツや関節が増えるため、コストや剛性に不利な点が・・・。それなら、折りたたみ無しであれば、コストダウン、剛性アップができるのでは?と設計したのがこのモデルです。
折りたたみのことは考えなくてもいいので、設計はすごく楽でした。接着液無しでも組み立てできるようになったのは、狙ったわけではなく、たまたま。
目標コスト6000円台は達成できなかったが、剛性については、もうカッチカチです。イレクターの底力を見てください。